箱根駅伝を見ていると、「さっきまで前にいた大学が抜かれた」「気づいたら順位が大きく変わっていた」といった場面があります。駅伝は少しずつ差が動く競技でもありますが、特に箱根駅伝では“順位が大きく動きやすい区間”があります。
もちろん、毎年まったく同じ展開になるわけではありません。ただ、コースの特徴や区間ごとの役割を考えると、逆転が起きやすい区間にはある程度の傾向があります。
この記事では、箱根駅伝で逆転が起きやすい区間はどこなのか、初心者にもわかりやすく解説します。
箱根駅伝は区間ごとの性格がかなり違う
箱根駅伝の面白さの一つは、10区間それぞれに違った特徴があることです。
平地中心の区間もあれば、上り下りが厳しい区間もあります。前半の流れを作る区間、エースが集まりやすい区間、勝負どころになりやすい区間など、役割もさまざまです。
そのため、逆転が起きやすい区間もあれば、差がつきにくい区間もあります。単純に「後ろの大学が速ければ追いつく」というだけではなく、どの区間で誰が走るか、区間の特徴がどうかによって展開は大きく変わります。
まず注目されるのは2区
箱根駅伝で逆転が起きやすい区間として、まず挙がるのが2区です。
2区は「花の2区」と呼ばれ、各校のエース級が集まりやすい区間です。距離も長く、選手の実力差が出やすいため、ここで順位が大きく入れ替わることがあります。
1区で多少差があっても、2区に強い選手を置いていれば一気に前との差を詰められることがあります。逆に、2区で苦しむと上位にいたチームが大きく順位を落とすこともあります。
つまり2区は、流れを一変させる力を持った区間です。箱根駅伝を観戦するときは、2区にどの大学が誰を置いているかを見るだけでもかなり面白くなります。
5区の山登りは“大逆転”が起きやすい
箱根駅伝らしい逆転区間として特に有名なのが、往路最後の5区です。
5区は山登りの特殊区間で、平地とはまったく違う適性が求められます。平地で強い選手がそのまま走れるとは限らず、山に強い選手がいる大学はここで大きなアドバンテージを得ることがあります。
この区間では、数秒や数十秒どころではなく、時には数分単位で差が動くこともあります。そのため、往路の順位が5区で大きく変わることは珍しくありません。
箱根駅伝で「大逆転」と聞いてイメージされやすいのは、この5区の山登りです。特殊区間ならではのドラマがあり、順位変動のインパクトも非常に大きいです。
復路では6区と7区も流れを変えやすい
復路に入ると、6区と7区も注目したい区間です。
6区は山下りで、ここも箱根らしい特殊区間です。下りをうまく走れる選手は大きく差を詰めたり広げたりできます。一方で、対応が難しい選手は思ったように走れず、流れを失うこともあります。
さらに7区は、復路の流れを落ち着かせるだけでなく、追い上げと粘りの両方が見えやすい区間です。往路の結果を受けて、追うチームはここからさらに攻勢をかけたいですし、前にいるチームは流れを守りたいところです。
そのため、復路序盤は見た目以上に重要です。優勝争いだけでなく、シード権争いでもここで流れが変わることがあります。
8区と9区は“じわじわ差が出る”区間
大きなインパクトでいえば2区や5区が目立ちますが、8区や9区も逆転のきっかけになりやすい区間です。
このあたりは派手な特殊区間ではないぶん、走力やチームの地力がじわじわ表れやすいです。前半で見えにくかった差がここではっきりしてくることもあります。
また、終盤に近づくにつれて各大学のプレッシャーも強くなります。前を守りたいチーム、なんとか追いつきたいチーム、それぞれの思いが重くなる中で、8区や9区で流れが変わることも少なくありません。
大逆転というより、“気づけば差が詰まっていた”“いつの間にか順位が入れ替わっていた”という展開が出やすい区間です。
10区は差が小さければ一番熱い
最終10区は、すでにある程度勝負が見えている場合もあります。ただし、差が小さい場合は非常に熱い区間になります。
アンカーの走り次第で優勝争いが決着したり、シード権争いが最後まで動いたりすることがあります。特に10位前後の争いは、最後まで順位が入れ替わることもあり、箱根駅伝終盤の大きな見どころです。
ただし、10区は前の区間までの積み重ねが大きいので、数分差をひっくり返すような逆転は起きにくいです。逆に言えば、差が1分以内や数十秒なら非常に面白くなります。
逆転が起きやすいのは“実力差が出やすい区間”
ここまで見てくると、逆転が起きやすい区間には共通点があります。
それは、実力差や適性差が出やすい区間だということです。
- 距離が長くエース対決になりやすい2区
- 特殊な山登りで差がつきやすい5区
- 山下り適性が問われる6区
- 終盤の地力が表れやすい8区・9区
こうした区間では、単なる流れだけでなく、選手の力そのものが順位に大きく反映されやすくなります。
逆転だけでなく“守る走り”にも注目したい
逆転が起きる区間を考えるとき、つい追い上げる側に注目しがちです。でも実際には、前にいるチームが順位を守れるかどうかも同じくらい重要です。
たとえば2区や5区は後ろからの逆転が起きやすい一方で、前にいるチームが粘り切れば、その価値は非常に大きいです。差を広げる走りだけでなく、苦しい中で順位を守る走りにも注目すると、箱根駅伝の見方がより深くなります。
初心者はこの3区間をまず見たい
箱根駅伝初心者が「どこで順位が動きやすいのか」を知りたいなら、まずはこの3区間を押さえるとわかりやすいです。
- 2区
- 5区
- 6区
2区はエース対決、5区は山登り、6区は山下り。どれも箱根駅伝らしく、順位変動のインパクトが大きい区間です。
まずこの3つを意識して観戦するだけでも、「なぜここで順位が変わったのか」がかなりわかりやすくなります。
まとめ
箱根駅伝で逆転が起きやすい区間として特に注目したいのは、2区、5区、6区です。2区はエース級の力がぶつかる区間、5区は山登りで大きな差が生まれやすい区間、6区は山下りの特殊性で流れが変わりやすい区間です。
さらに、8区や9区では地力の差がじわじわ表れやすく、10区では差が小さければ最後まで大きなドラマがあります。
箱根駅伝は、ただ順位を見るだけでなく、「どの区間で順位が動きやすいか」を知ることで一気に面白くなります。次に観戦するときは、ぜひ逆転が起きやすい区間に注目してみてください。
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