EKIDEN DATA LAB

駅伝をデータで読み解く


後半に落ちない人がやってること:練習で作る「維持力」3選


「後半落ち(後半−前半)」が小さいほど駅伝向き。
前回は数字で“落ち方”を見たけど、今回はそれを どう練習で改善するかを、やることだけに絞ってまとめる。

まず結論:維持力は“3種類の刺激”で伸びる

後半に落ちない走りを作るには、次の3つを入れるのが効く。

  1. 後半に粘るペース走
  2. 閾値(LT)付近の持続走
  3. 疲労下での短い刺激(最後だけ上げる)

全部やる必要はない。まずは1つ選んで週1回入れればOK。


1) 後半に粘るペース走(いちばん駅伝に直結)

“最初から全開”じゃなく、後半に落ちない走り方を体に覚えさせる。

メニュー例(初心者〜中級)

  • 8〜12km ペース走
    最後の2kmだけ少し上げる(体感で「気持ちきつい」)
  • 10kmビルドアップ
    3kmゆるめ → 4km一定 → 3km上げる

ポイントは「前半を抑える」こと。
前半に余裕を残せるようになると、後半落ちが一気に改善する。


2) 閾値(LT)付近の持続走(“落ちない心肺”を作る)

後半落ちは脚だけじゃなく、呼吸が先にキツくなると一気に崩れる。
その“苦しいゾーンに慣れる”のがLT走。

メニュー例

  • 20分走(きついけど会話は無理、くらい)
  • 10分×2(間2〜3分ジョグ)
  • 7分×3(間2分ジョグ)

目安は「息は上がるが、最後まで維持できる強度」。
無理に上げると逆効果なので、“完走できる”強さで積むのが大事。


3) 疲労下での短い刺激(最後だけ上げる)

忙しい人向け。
普段のジョグに 最後だけ刺激 を入れるだけでも後半の粘りが変わる。

メニュー例(週1〜2回)

  • ジョグの最後に 流し100m×4〜6本
  • ジョグの最後に 30秒だけ速く×6〜10本(30秒ゆっくり)
  • 40分ジョグの最後だけ 5分ペースアップ

これ、地味に効く。
「疲れた状態で動きを崩さず走る」練習になるから。


どれを選べばいい?(迷ったらこれ)

  • まず後半落ちが大きい人 → 1) ペース走(後半上げ)
  • 呼吸が先にキツくなる人 → 2) LT走
  • 時間が取れない・継続が最優先 → 3) 短い刺激

まとめ:後半落ちを小さくするには「後半の練習」を入れる

後半に強い人は才能じゃなく、やってることがシンプル。

  • 前半に余裕を残す練習(後半上げペース走)
  • 苦しい強度で粘る練習(LT走)
  • 疲れても動きを崩さない練習(最後だけ刺激)

次の練習から、どれか1つでいいから入れてみて。
“後半落ち”は、ちゃんと改善できる。


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